設計の糸口


  設計デザインというと、格好いい唯一無二のカタチを追求していくような、はなやかなイメージがあるかもしれません。けれど実際には、法律やご要望、ご予算、住みやすさや美しさ、素材の傷みにくさや構造的合理性、風景のなかに違和感なくおさまるかどうか、複雑に絡まった糸を、一つひとつ整理してかたちにしていく地味な作業がほとんどといってもよいかもしれません。

 

このページでは、出来上がった住まいがどうしてそういうかたちになったのかをさかのぼってみようと思います。

まわりをみまわす


同じ敷地の大きさでも、南側に隣家の外壁がそびえたっているときと緑豊かな公園があるときでは、窓越しに見える風景は大きく異なります。そしてそのことは、暮らす人の気持ちにも大きく影響するかもしれません。敷地の中だけでなく、まわりの環境に設計の手がかりを求めた例になります。


見る角度を変えてみる


「こんな空間があったらいいな」というパーツと暮らしやすさが共存し、ピタリとパズルのように気持ちよく住まいとしておさまる。そんな住まいが理想ですが、目の前の敷地や限られた工期・予算がなかなかそうはさせてくれません。そんなとき、解決のヒントが一見直接関係のないようなところにあることも。俯瞰して眺めることで設計の糸口を見つける。そんな住まいのご紹介です。



母屋とハナレのいい関係


近年、趣味を楽しむ「ハナレ」を住まいに隣接して設けるケースが増えていると感じます。「ハナレ」の活用方法は様々です。読書 バイクいじり 創作活動、楽器の練習・・。「ハナレ」と住まいのちょうどよい関係を探ります。


ドーナッツ!


住まいは、広い敷地にぽつんと四角い総2階建てが一番安上がり。けれど経済性だけでことが解決するほど人間は単純ではありません。そんな住まいのご紹介です。



コックピットのような住まい


住まいとはかくあるべき と思われていることが真に必要かは人によりけりです。どんな条件でも、その場所や住まい手の魅力を最大限に引き出した空間は、楽しくわくわくするはずです。そんな住まいづくりをしてみませんか?