去年に続き、今年も縁あって浜松市の文化財「舞坂宿脇本陣」の建物点検をさせていただきました。
1838年に建てられた建物の遺構を解体・平成9年に復元再建された建物になります。
両隣に隣家が迫る長屋形式ながら、奥行方向の中央に設けられた中庭、その先に南庭が配され、建物の奥行を逆手に取ったかのようなプランが魅力的です。
入口に立つと、長手方向に連続して開け放った窓から涼しい風に迎えられます。
日本建築の良さは内外を1つにとらえる考え方にあるように思います。
京町屋でもそのような手法が積極的に取られていて
広島の千畳閣や栗林公園の掬月亭 京都の蓮華寺など、風景を一体となった建築の在り方は
建築もまたその一部であることを、思い起こさせてくれます。
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