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パウル・クレー展

愛知県美術館で開催中のパウル・クレー展は平日といえど多くの来館者でにぎわっていました。

 

クレーの絵画展でありながら、親交のあった作家の作品展示や時代背景の細やかな描写など、クレーを通じて、その交友関係や時代背景、美術運動や社会情勢を読み解くことができる構成となっていました。

 

学生時代に現代アートにも触れた論文を書いたこともあり、写実主義的絵画から抽象絵画への過渡期の作品は大変興味があるので、久しぶりにアートを楽しみました。

 

クレーの創作活動の背景には、ナチス政権による前衛芸術の弾圧の時代もあり、そのような困難な状況においても、活動や発表・販路の場を見出し積極的に活動をしていた点が、最も印象に残りました。